ふと家にある窓ガラスを見ると、つけた覚えのないヒビが入っていた、という声を聞いたことがあります。誰かが空き巣を試みたのでは…と怖くなってしまうかもしれません。しかし、窓ガラスには熱割れという現象がみられることがあります。
なぜ、外的な力が加わっていないのにガラスがヒビ割れるのでしょうか?原因は、温度差によるガラスの歪みです。熱割れは、冬に発生リスクが急増します。寒い夜に、金属のサッシとガラスでできた窓は一気に冷え込みます。太陽が昇り、日が当たるようになるとガラス部分は温まりますが、サッシは日陰になって十分に熱が伝わらずに冷えたままです。二つの場所間で温度差が生じると、ガラスのサッシに触れている箇所が歪みだし、耐えきれなくなったところから割れていく、というメカニズムです。したがって、熱割れのヒビの多くはガラスの縁から伸びます。サッシ部分から斜めに、ジグザグに進行しているヒビは、熱割れの疑いが強いです。面積の大きなガラスは、中央と周辺部分の温度差が大きくなりやすかったり、ガラスの歪みが生まれやすい関係で、熱割れのリスクが高まります。ガラスに厚みがある場合にも、ガラスの表面と内面で温度のズレが起きやすいので、熱割れの可能性が高くなります。遮熱フィルムが貼られたガラスも、熱の吸収率が高く表面温度が上がりやすいので割れを起こしやすくなっています。また、夏でも、高温になったガラス窓に急激に冷気が注ぐことによって熱割れの可能性が生じます。大抵の場合小さなヒビから始まるものですが、放っておくとヒビが複数本にわたってしまったり、穴が開いてしまう可能性があります。触ってケガをする恐れもあるので、早めの修理・交換をおすすめします。
施工の際に発生する料金は、ガラスの種類によって異なります。ヒビの進行具合の関係で修理が難しい場合は、ガラス自体の交換が必要になるケースもあります。
ガラス代2,000円(FL2)+作業代7,100円 ~ 作業時間30分~60分程度一般的な透明なガラスです。厚みは2ミリと薄いものから6ミリにもなるものがあります。熱を遮断する能力がないので、冬場は室内が寒くなりがちです。熱割れが起きるケースとしては、夜中の暖房によって室内と屋外に温度差が生じた場合が想定されます。暖房器具は窓の近くに置かないことや、暖気が直接窓にかからないようにすることを推奨します。割れが進行すると、破片が大きく尖ったものになることが考えられるので、一層早めの修理・交換をおすすめします。
ガラス代28,100円(PHW)+作業代9,200円~ 作業時間30分~60分程度ガラスとガラスの間に鉄製のワイヤーが入った透明なガラスです。防火性能に優れるガラスですが、一般的なガラスに比べて熱割れの危険性が高くなっています。原因としては、エッジ部分(ガラスとサッシの結合部分)が弱いことが挙げられます。ワイヤーが入っている影響から、エッジ部分の強度はフロート板ガラスの約半分といわれています。そのうえ、エッジ部分がゴムの劣化などで耐水性に問題が生じていた場合、雨水によってワイヤーが錆び、強度がさらに落ちる恐れがあります。冬季は、温度差が起きづらくするだけでなく、エッジ部分の痛みがないかを確認することで、熱割れを防ぎましょう。割れた場合、見えづらい細かな欠片となることが考えられます。うっかり素足で踏んでしまう前に、解決することが望ましいです。
想像もしなかったところにガラスのヒビがあると不安になるかもしれませんが、原因と割れの進行を抑える対策がはっきりすれば、心を落ち着けられることと思います。早めに対応すれば応急処置で間に合うケースもあります。ガラスが普段通りの姿になれば心がすっきりします。お気軽にご相談ください。
ガラスが割れた・・・!!業者到着前にすべき応急処置
ガラスが割れたら、まずは業者に電話し修理を依頼しましょう。
その後、出来る限り素早く以下の応急処置をしておくと、
二次被害を未然に防ぐことができ安心です。
1.小さな子どもやペットが怪我をしないよう、割れたガラスから遠ざけましょう
目を話した隙に、小さな子どもやペットがガラス片を踏んだり誤って口に運んでしまわぬよう、また窓枠に残っていたガラス片が落ちてきて思わぬ怪我をしてしまわぬよう、小さな子どもやペットはガラス割れの現場に近づかせないよう注意しましょう。
2.割れたガラスで怪我せぬよう、肌を覆いましょう
ガラス片の片付けの前に、肌の露出を最小限にしておく事が大切です。スリッパもしくは靴を履き足裏を守り、素手で触ることの無いよう手には必ず軍手をはめましょう。服装は長袖・長ズボンが安心です。
3.破片を古新聞などに包み、適切に処理しましょう
まずはダンボールと古新聞を用意します。大きい破片から取り除き、用意しておいた古新聞に包み段ボール箱に入れます。その後小さいガラスを掃除機で吸い取り、最後にガムテープでさらに細かいガラスもキレイに取り除きましょう。掃除機でガラス片を吸い取るのに抵抗がある場合は使い古しのストッキングなどを巻いて吸引するのがおすすめです。
※目線より上の位置にあるガラス片を取り除く時は、目に入らぬよう細心の注意を払いましょう。
お電話一本でサービススタッフが駆けつけますので、
無理せず怪我をしないよう気をつけてお待ち下さい。
割れたガラスは当社にて処分いたします。